苦労を乗り越えて成長する

看護師の悩みとして筆頭に挙がるのは、何といっても人間関係です。特に、新人時代は採血やルート確保などの技術が未熟であるのにも関わらず右も左もわからないので、逐一先輩の指示を仰がなければなりません。そんな時に限って先輩が忙しくしており、困ってしまうことが多くあります。そして、ケアや看護記録が後手後手になり、先輩に怒られてしまうのです。
夜勤になると、どこの職場でもたいていは2人から3人で稼働させています。急患や急変などが生じるとマンパワーが足りずに余裕がなくなり、同僚同士でもつい口調がきつくなりがちです。そういったことの積み重ねで人間関係の亀裂が生じ、苦労として意識されてしまいます。しかし、こうした状況はマイナス面ばかりではありません。やはり、職場の全員が患者の安全安楽を願っているので、そのために人間関係を円滑にしようと誰もが思っています。そこで、自分の仕事や振る舞いをフィードバックして、改善しようとするのです。そして、その行為そのものが、人間力をアップさせているのではないでしょうか。
看護師は、多種多様な生活背景を持つ患者と直接かかわるので、高い人間力が必要です。もちろん、そういった苦労を乗り越えるごとに、看護技術もアップしていきます。各々の看護技術が向上すれば看護が円滑に進み、それが人間関係の改善にもつながるのです。看護師は、職場の苦労を乗り越えることで成長していくのではないでしょうか。